毎年この時期になると思い出す、ちょっとアンニュイな話。
北海道の小樽⇔積丹間に国道229号線という道路がありまして、積丹方面に行く際は必ず通ると言っても過言ではない、海沿いをクネクネ走る有名な道なんです。※夏の土日は、必ず渋滞が起こります(積丹はウニが有名な観光地)
ここは元々いくつもの山を越える難所だった為、かなりの数のトンネルが開通してるんですが、この日、トンネルの一つである「第2白糸トンネル」が崩落しました。
不幸中の幸いで亡くなった方は居ませんでしたが、5万立方メートル以上の土砂がトンネルを完全に押し潰すという大事故でした…。
その前年1996年(平成8年)2月10日にも同じ国道229号線にある「豊浜トンネル」で崩落事故が起こっていて、2年連続でのトンネル崩落事故は非常にショッキングな出来事でしたね。※こちらの事故は20名の方が亡くなっています
これらの事故を受け、トンネルの安全性・メンテナンスについてかなり世論が沸騰していたのを、昨日の事の様に覚えています。
【1997年8月25日】第2白糸トンネル崩落事故。私が復旧現場で見たものとは…?【トンネル事故】
当時の私
その頃私は北海道で電気工事の仕事をしていて、何の巡り合わせか、第2白糸トンネル崩落事故の復旧作業に携わる事になったんです。
現場には様々な職種の人が大勢集まっており、私の担当は復旧作業に必要な電気の確保(配線の敷設や電源の設置など)でした。
暑い中、朝から晩まで復旧作業を行い、寝るのは皆で雑魚寝。
かなり辛い出張でしたよ…。
トンネルの内部
安全性が確保された訳ではない為、トンネル内部は当然立ち入り禁止です。
しかし、二次災害の可能性があったにも関わらず、まだ若かった私は職場の先輩と共に車に乗り込み、内部へ入ってみる事にしたんです。
今なら怖くて絶対出来ませんが(汗)
暗いトンネルを進み、崩落現場ギリギリまで乗り付けた私達は、車から出て歩いてみました。
そして、人生で最大級の衝撃を受けました。
普段車で走ってると分からないものなんですが、トンネルってかなり広くて大きいんですよ。徒歩だとよく分かるんです
その広くて大きいトンネルを完全に塞いでいる、土砂の圧倒的な質量!
あの迫力、思わず後ずさりしそうになる程の「圧力」は他では感じた事のないレベルで、自然の怖さを理屈ではなく体で直に理解しました。。
…あれから随分時が経ちましたが、未だに忘れられません。
トンネルの事故なんて普通に車で走ってたら防ぎようがありませんが、今でもトンネルを通ると、何となく天井を見てしまうんですよねぇ…。
そんな、夏の思い出話。
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