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1/11(木)連続TVドラマスタート!乾くるみ『リピート』原作小説あらすじ&ネタバレレビュー【貫地谷しほり/本郷奏多/ゴリ/木曜ドラマF】

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イニシエーション ラブ」「セカンド ラブ」で有名な小説家「乾 くるみ」の作品『リピート』が、日本テレビ系列「木曜ドラマF」にて連続TVドラマ化となった。

初回放映は、本日!

2018年1月11日(木)
23時59分~0時54分

出演は貫地谷しほり・本郷奏多・ゴリ・島崎遥香・清水圭・福田転球・猪野広樹・松田悟志・手塚理美・安達祐実・六角精児など。

 

これまで当ブログにて何度か紹介している「乾 くるみ」作品がドラマ化という事で、今回はこの『リピート』のあらすじを追ってみよう。

ドラマ版と原作(小説版)とのストーリー展開の差は不明(少しは変えてくるであろう)だが、この記事では小説版のネタバレをガンガン行っている為、未読の人は注意して読み進めていってほしい。

 

イニシエーション ラブ」についての記事はこちら。

www.caprico-log.com

 

セカンド ラブ」についての記事はこちら。

www.caprico-log.com

1/11(木)連続TVドラマスタート!乾くるみ『リピート』原作小説あらすじ&ネタバレレビュー【貫地谷しほり/本郷奏多/ゴリ/木曜ドラマF】

 

『リピート』とは

 

「乾 くるみ」タロットシリーズの1冊として、文藝春秋から2004年10月25日に刊行。

モチーフカードは10番「運命の輪」(余談だが、ジョジョで言うと「勝ったッ!第3部完!」の人)

 

リプレイ(ケン グリムウッド)」+「そして誰もいなくなった(アガサ クリスティ)」という、稀代の名作二つを合体させる荒業(挑戦)に挑んだ、野心溢れる作品。

 

第一章

夏季休暇中の大学生「毛利圭介」のもとに、ある日突然一本の電話が。。「今から一時間後に地震が起きる」…そう言って電話は切れた。

悪戯だろうと思いつつも、そわそわと時が過ぎるのを待つ毛利。そして一時間後、本当に地震は起きた。ふたたび鳴る電話の内容に、毛利は驚愕する。

電話の主「風間元春」曰く、自分たちは過去のある時点における自分の肉体の中へと自分の意識を戻す「リピート体験」を行っている。未来の記憶を持ったまま、人生をやり直せるのだと言う。そしてランダムに選んだ同行者として、毛利も体験してみないか…と…。

当然怪しむ毛利であったが、、ツアー参加者たちへの説明会が行われる旨を教えられ、風間や他の参加者たちに会えるのならと、説明会へ参加してみる事に。。

もしこれが自分ならと考えると…どうだろう。。SFは大好きだけど、現実(リアル)で起こってもちょっと信じられないかな…。でも行きたい(笑)

 

第二章

待ち合わせ場所である横浜中華街「回龍亭」に着くと、「再訪会」という名で予約が取られていた。集まったのは毛利と風間の他に「篠崎鮎美」「池田信高」「高橋和彦」「天童太郎」「横沢洋」「大森雅志」「坪井要」「郷原俊樹」の計10名。

天童太郎は「イニシエーション ラブ」「セカンド ラブ」にも登場している、タロットシリーズの名物キャラクター。毛利が普通の大学生なので、天童が今後様々な意見や案を出していく事になる。

料理を堪能した後は、いよいよ風間からの説明。

約一か月後のある時刻ある場所に「時空の裂け目」が開き、そこに入ると1月13日(日)の23時13分7秒に戻る事、風間にとってリピートは現在9回目であり、最初の人生を「R0」として数えると「R9」、10回目の9月29日を経験中である事、過去に持っていけるものは「記憶」だけでありメモなどは持っていけない事、前回までの参加者(ゲスト)がどう成功したか…などなどリピーターとしての心構えなども含め、仔細な説明が続く。

10か月間とはいえ、何度もやり直せれば色々と試行出来るから、かなり便利だよねぇ。。普通の人と比べてかなりのアドバンテージを得られる。

そして、説明を終えた風間は9名に100万円の入った封筒を手渡し、店を後にする。参加するどうか皆で話し合ってくれ、それは支度金だと言い残し。。

残された9名は色々と話し合うものの明確な答えは出ず、希望者のみ連絡先を交換し合って散会する事に。駅へ向かう道すがら、毛利はまだ迷っていた…。

池田の「自分以外の全員が役者やエキストラで、これは自分を騙すためのドッキリ」という説は、地震予知に対する考察に穴があったのが残念だけど、なかなか面白かった(笑)

 

 

第三章

大学の友達から聞いたSF小説「リプレイ」を読んだ毛利は、その小説と今回のリピートについての説明との類似性の高さに、風間の説を否定する気持ちが強くなっていた。。

天童の頭の切れの良さに気付いていた毛利は、彼に電話をして相談してみる事に。思った通り天童は既に色々と動いており、「回龍亭」での会合の際、私立探偵を雇って皆の写真を撮影していた事や、その後も調査を続けて殆どのメンバーの身元を特定していた事を聞く。

ここでケン グリムウッドの「リプレイ」が登場。まあ、テーマの一部が同じなだけで、そんなに凄く似ている訳ではないけどね。そして天童は流石の動き。毛利が凡庸な描写しか無い分、天童の頭の良さが際立つ。

後日、毛利に対し篠崎から電話が。彼女に対し淡い憧憬を抱きつつあった毛利は、喜びを押し隠しリピートについて話し合う。池田・天童・篠崎らと協力体制を敷いた毛利は、リピートに対する疑問・疑惑は晴れないままではあるものの、当日までに出来る限りの準備はしておこうと決めた。

そんなある日、風間から再度の連絡が…。家を不在にしていた毛利はその連絡を受ける事が出来なかったが、他の参加者から次々に電話が寄せられる。何と、風間が二回目の地震予知を行ったと言うのだ…。

今回地震が起きるのは二週間後との事だが、参加者たちは何故風間がリスクを冒して二回目の予知を行ったのか、疑問を隠せないでいた。。篠崎から個別に会えないか打診を受けた毛利は、勇んで待ち合わせ場所へ。地震予知に対する見解やリピートが本当に行われると仮定した場合、何を行うかを話し合う。大体の参加者は競馬などのギャンブルで金儲けする事を第一に考えるであろうが、その他に人助けなどはどうか…一種の思考実験を行い、毛利たちの夜は更けていくのであった…。

この辺りの展開は、残念ながら冗長と言わざるを得ない。「リピートは本当か」「リピートで行う事」について何度も描写され過ぎで、第三章まるごと削っても物語の展開には全く支障ないくらい(苦笑)

 

第四章

池田・天童・篠崎と共同戦線を張っている毛利は、自分たちの仲間を増やすべく、長距離トラック運転手である高橋に連絡を取る。高橋に対しあまり期待をしていなかった毛利だが、自身が知らぬ競馬に関する有用な知識を授けられ、高橋を少し見直す事となった。続いて大森と横沢にも電話をかけた毛利は、二回目の地震予知に関する両者の見解を聞くが、こちらは身になる話は出ず。。リピート否定派である大森はともかく、横沢の興味のない話しぶりに、毛利は一抹の疑問を覚える…。

歌舞伎町のスナック「バンビーナ」でアルバイトをしている毛利だったが、最近はリピートに関する事柄を調べる事に忙しく、あまり顔を出していなかった。久々に出勤した毛利は、バイト終わりに店の女の子「麗香」と飲みに行く事に。彼女をホテルへと誘い抱きながらも、その心には篠崎の清純アイドル然とした容貌を思い浮かべていた…。

毛利は、結構自信過剰な描写が多い。他の参加者を馬鹿にしがちであったり、篠崎と自分は結ばれると決めつけていたり。。これは、調子に乗ったところを足元すくわれるタイプだ(笑)

そして運命の日。二回目の地震予知がされた10/27の14時6分…予知通り地震が起き、毛利はようやくこれは本物の予知だと確信する。

しばらくして風間から連絡が。10/30の10時にリピートの旅へ出かける旨、更に各種注意事項を再度言い渡され、素直に聞き入る毛利。

ここまでされたら、もう信じるよね。

池田・篠崎・天童・大森・郷原・坪井と連絡を取り合い、参加可否を聞いて回る毛利。まだ迷っている篠崎と、不在だった坪井以外とは、参加する旨を約束しあった。

…欠席者が出るかもしれない不安を抱えながら迎えた当日、待ち合わせ場所である新木場駅には、9名全員が集結。意中の篠崎も来た事にほっと胸をなでおろす毛利らの元へ、風間がマイクロバスで登場。その車体と風間の着ているジャンパーには「西洋航空」という文字が書かれていた。。

しばし走り到着した場所は「東京へリポート」というヘリコプター発着場。そう、「時空の裂け目」は空中に出現するのである。「黒いオーロラ」と風間が呼ぶその裂け目が現れるのは、10/30の11時37分。最後の注意事項を聞き終わった一行は、いよいよリピート「R10」へ旅立つことに…。ヘリに乗った10名が向かった先は海上。高度700フィートの上空から見えるは、房総半島と三浦半島。

時間までホバリングを続けるヘリコプターの前に、黒いオーロラが現れた。ポッカリと口を開けた黒い帯…それはユラリユラリと波打ちながら、形を変えて段々と大きくなっていく…。
機体がふわっと揺れ、毛利らの視界は黒い帯に覆いつくされていった…。

時空の裂け目が海の上の空中ってのは、良いアイディアだと思う。もちろんフィクションではあるけれど、「在りそう」という説得力を持たせてくれる。

 

 

第五章

意識が戻った毛利は、自分が「墜ちている」と感じていた。高度700フィートからの落下による墜落死を覚悟するが…毛利は路面に倒れていた。すぐ横の車道からは車が通る音が大きく聞こえ、傍らには1月時点で付き合っていた「由子」が、心配そうな眼差しを向けている。ここは自宅から落合駅まで向かう道すがらであった。。

由子を駅まで送り届け部屋まで帰った毛利は、風間へ電話を入れ無事を報告。TVや部屋の様子を見ながら、本当に時間遡行したのだという事実を目の当たりにし、幾ばくか虚脱していた毛利に、天童からの電話が。

天童がリピートを繰り返し行う計画を立てている事を知るが、毛利はそこまで深く考えておらず、その計画に驚愕する。そして、連絡を終えた後、遡行前に覚えてきた事柄をノートに書いていく毛利だったが、皆の電話番号以外の「未来の出来事」は、殆ど思い出す事が出来ず、自身の記憶力の無さに脱力する他なかった…。

自分に関係ない事を沢山覚えるのは難しいよなぁ。GⅠの結果くらいなら覚えられるから、それで十分億万長者にはなれるけど、それ以上の「何か」をしようとすると、難易度が跳ね上がるだろうね。

次の日は一日中ノート書きの続きを行ったが、全然思い出せずに記憶方法の失敗を悟る毛利。このままでは何のためにリピートしたのか…と不安を覚える。更に翌日は、リピーターたちが集まる日。渋谷ハチ公前広場に集まったのは、高橋・郷原を除く8名。カラオケボックスの個室に入った一堂に、風間から高橋の死が伝えられる…。高橋は車の運転中であり、事故を起こした事、時間遡行から目覚めた瞬間の混乱が招いた事故であろう旨が説明される。郷原は海外出張中の欠席であり無事だったが、「R10」は最初から1名死亡という、悲しいスタートを切った。その後風間から再度念押しの注意事項が述べられるが、実際にリピートを体験した参加者たちは、もはやリピートに対する疑念は無い為、素直に注意事項に耳を傾けていく。

しかし、今回集められたメンバーはあくまで「R10」だけ時間遡行が可能であり、「R11」への再度のリピートは許されない点については、正解を救うためのバイオ研究がしたい大森を始めとする、数名のメンバーが反発・落胆の態度を見せた。

どんな理由があっても、風間以外「R11」に行けないのは風間からしたら当然の流れだから、これは仕方ないと言える。それこそ、以前からの仲間でもない限り。。

 

第六章

暫く当たり前の日々を送っていた毛利は、新聞に載っていたような出来事をメモ書きする事は難しくても、日常の出来事は案外覚えている事、それを変に変えようとすると「カオス理論」がはたらき、結果的に以前とは違う結末を迎えてしまう事を学んだ。由子と別れる為の行動以外は以前となるべく同じにしようと考えた毛利は、自身が傍観者の立場であり基本的に「カオス理論」と関係ない競馬を行う為、競馬場へ。風間や高橋に忠告された様、ハズレも織り交ぜつつ慎重に稼いでいき、八十四万円稼ぐ事に成功する。

由子とも別れ篠崎をデートに誘った毛利は、篠崎をホテルへ連れ込む事に成功する。大金と篠崎を手に入れ有頂天になる毛利であったが、まだ何か物足りない気分でいるのだった。。

三章辺りの冗長さとは打って変わって、篠崎との関係含め、この辺りの展開は駆け足。まだ初回のデートなんだけど(苦笑)
まあ、同じリピーター同士という仲間意識がそうさせたという事かね(笑)

「R10」に入ってから新聞を欠かさず読むようにしていた毛利はある日、横沢一家の家が全焼し、横沢が焼死したという記事を見つける。。天童と連絡を取り、何故横沢が焼死する事になったのか推理を交わす二人。取り敢えず静観する事に決まったが、10名居たリピーターが徐々に減っていく…「そして誰もいなくなった」のラストが頭をよぎる天童と毛利。。

ここで、アガサ クリスティー「そして誰もいなくなった」の記述が登場。読者としても、これから段々メンバーが死んでいく未来が見えてくる。

リピート開始から約一か月後の2/9、別れたがらない由子と再会した毛利は、由子をあしらった後、横沢の自宅跡地を見学し、バイト先であるバンビーナへ。「R9」までは起こらなかった事象がここでも起こり、バンビーナに篠崎と同じ名前の新人「アユミ」という女の子が入ってきた。。自分の知っている過去とは違う事象が多々起こるのは、自分たちリピーターの行動が、それぞれ過去とは少しずつ変わっているからだと気付く毛利。しかし、目の前のアユミの可愛さに、それも良いかと思い直す。

毛利、女好き過ぎるだろ(苦笑)

頻繁にかかってくる無言電話以外は順調に生活していた毛利だったが、風間から坪井の死を知らされ、ショックを受ける。受験に向けて頑張っていた坪井が何故死んだのか…。天童&毛利の調査により首つり自殺と判明したが、二人は偽装殺人を疑う。そして、一度残ったメンバーで集まる旨を提案した風間に、皆が賛同。篠崎以外は集まる事となった。

この調査の時に、従姉妹のお姉さんが過去に天童と付き合っていて~という話が出てくるんだけど、それは「嫉妬事件」の赤江静流の事と思われる。あれも「普通じゃない」小説だったなぁ…。

 

第七章

風間の自宅に集まったのは6名。高橋・横沢・坪井は死亡、篠崎は欠席。

リピート時のブラックアウトが原因なのが明らかな高橋はともかく、横沢と坪井が何故死んだのかについて、暫く話し合う6名。それぞれの状況に不審な点が無いか検証していき、リピートが露見しており何者かに殺されたケースについても考察したが、これといった決定打は見つけられなかった。。

が、因果関係は不明とはいえリピーター10名中3名の死亡はおかしいと天童が訴え、10/30まで生き残ったメンバーを「R11」に連れていく約束を風間から取り付ける。当初から「R11」へ行きたがっていた天童の主張が通り、3名の死亡に対する天童の関与をやや疑う毛利…。

「R11」切符を手に入れるくだりがちょっと強引だったけど、これも天童の雰囲気のなせる業か。

篠崎から両親に会ってほしいと言われ、まだそんな先の話を考えていなかった毛利はやや焦るものの、3/3桃の節句に挨拶に行き如才なくふるまう。幸せな気分で自宅に帰った毛利を待っていたのは…別れたはずの由子。

よりを戻したがる由子を邪険に扱う毛利だったが、未来の出来事を書いたノートを由子に見られていた。すべて暴露すると言われた時、毛利は憤りのあまり激高しながら由子の首を絞め……そのまま絞め殺すのであった。。

家に入られたのも毛利が鍵をかけ忘れてたからだし、ノートを見られたのも毛利の不手際…油断がまねいた、擁護のしようがない殺人。

パニックから収まり、この殺人がバレずに済む方法は無いか模索する毛利。その時、一本の電話が鳴り響く。

それは天童からの電話であり、渡りに船とばかりに顛末を話す毛利。毛利が逮捕されれば自分たちにも累が及ぶ可能性が極めて高い為、天童は死体の始末に協力する事に。死体を入れたバッグを担いだ天童が居なくなった後、毛利は自分が殺人を犯した事実に対しショックを受け、鳴り響く電話に出る事も出来ず、ただうずくまっていた。。

天童は秘密を守るために毛利を殺そうとも考えていたみたいだけど、今回は毛利を守る側についた。一番大切なのは無事「R11」へ遡行する事だから、毛利は殺されても文句の言えないミスをしたね。

次の日も毛利は何も手につかず、頭によぎるのは由子の死に顔ばかり。このままでは頭がおかしくなると考え、一旦愛知県岡崎市にある実家へ避難。その夜は夢も見ずに、ぐっすりと眠った。

 

 

第八章

実家暮らしをするうちに落ち着きを取り戻してきた毛利は、3/16に東京へ戻る事を決意。戻って数日後、由子の失踪事件を扱っている探偵社から電話がかかってきた。やや危なっかしい場面はあったものの、何とか切り抜ける。。

死体処理の日に毛利から言われた「お前は、けっこういい度胸をしてる」「お前は元から、この世の中で少数の、勝ち組に属するほうの人間なんだよ」という言葉が頭の中をぐるぐると回り、このゲームを勝って終わるという決意がみなぎる毛利であった。

もう、毛利は天童を心酔しそうな勢い。天童の存在感の大きさたるや(笑)

一か月ほど平穏な日々を過ごしていた毛利は、池田にゴルフを教わる約束を取り付け、その後池田の自宅でくつろいでいた。その時、TVから郷原が殺されたニュースが流れてきた…。4人目の死者に青ざめる毛利と池田は天童と合流し、3人で相談する事に。

事故死した高橋以外の3人の死には、リピートに関する何かが必ず関係していると確信する面々。犯人として風間を思い浮かべるが、横沢の自宅が焼けた時、彼はグアムに居た上に、そもそも「R10」で我々を殺しても「R11」以降もリピートを続ける風間にとってそれは意味のない事ではないか。。答えの出ないまま散会するしかなかった…。

翌日篠崎とデートした毛利は、彼女から妊娠した旨、子供の為に「R11」へは行かず「R10」に残ってほしい旨を告げられる。この「R10」では殺人犯である毛利は絶対に「R11」へ行かなければならないのだが、表面上は「R10」への残留をOKし、篠崎を抱きしめるのであった。。

う~ん、修羅ってきたね(苦笑)
毛利は「R11」に行かないと未来が無いし、篠崎は「R10」に残らないと子供の未来が無い。破局しかない展開。

それはそうと、ここで篠崎が言った「この世は、少し前と違った事が起きてもそれを自然に直そうとする力(復元力)を持っている」と言う台詞があるんだけど、それってまさしく映画「ファイナル デスティネーション」シリーズに通じるよね。

毛利及び篠崎の両親に妊娠&結婚の報告をし、結婚式の場所&日取りを決めるなど、忙しく動き回る毛利たち。しかし毛利の心の中で今の篠崎(とお腹の子供)を棄てる事は決定事項であり、心は既に「R11」の事でいっぱいだった…。

段々とクズ度を増していく毛利。殺人まで犯してるし、もう戻れない。

 

第九章

3名が疑惑の死を遂げた件について、天童から新たな考察が示される。時空の裂け目がどれくらい空に現れているかは風間ですら知らないのだから、「R8」から「R9」に遡行したリピーターの中に、我々が裂け目に入った後、別のヘリコプターで「R10」に来た人間がいるのではないか。。興奮気味に語った天童は、調査の為風間に連絡を取る。

…が、残念ながら「R8」から「R9」に遡行したメンバー、更には「R7」から「R8」に遡行したメンバー全員を調べても、不審な動きをしている人物は見つからなかった。

結局この説はすぐ否定されたけど、良い着眼点だったと思う。

いつも通り新聞をチェックしていた毛利は、高橋が住んでいたアパートが火事になったという記事を見つける。そして篠崎から、郷原を殺した犯人が捕まったというニュースを聞かされるのだが…。犯人の名前は「麻生正義」という聞いた事のない人物の名前だった…。更にこの麻生は、坪井殺しの犯人である事も判明して…何が何だか分からない状況に、毛利は混乱する。

ここから、物語は怒涛の畳みに。

麻生が坪井を殺した理由は、坪井の過去の悪さによって一人の少女が自殺に追い込まれた為である旨、郷原を殺した理由は、郷原が駐車していた車を避けて歩いた中学生がトラックに轢かれて死ぬ事故があった為である旨が発覚。元警察官であり「刑殺官」を自称していた麻生の正義感から生まれた私刑であり、リピートとは無関係であった。その事実に驚き天童を訪ねるも、何故か天童は失踪しており全く居所がつかめない。。パニックに陥る毛利に、風間から久々の連絡が。

風間の自宅に集まった、風間・池田・毛利の3名。店屋物のカツ丼を頬張りながら、何故か池田がリピーター連続怪死事件の謎解きを披露し始める。。

事故死した高橋は別として、横沢・坪井・郷原の事件は、起きるべくして起きた事であり、高橋のアパートが焼けた件も、高橋が事故死していなくともその火事で死んでいたのだと語る池田。風間と池田は「R0」からのリピート常連組であり、今回選ばれた他の8名は元々「R9」で死ぬ運命だった事、「R10」に連れていっても運命通り死ぬかどうか観察する為に、風間と池田が助けた事を告げられる。。

そう、風間と池田はグルであり、他の8名は退屈しのぎのモルモットとして選ばれた、本来死ぬ筈の「運命」を持ったメンバーだったのだ。

この辺りは非常に展開が速くて、そのスピードと運命の話は、まさに「デッドコースター」と言ったところ。篠崎が言った通り、この世には少し前と違った事が起きてもそれを自然に直そうとする力(復元力)が働いていた。この作品のモチーフとなったタロットカードが「運命の輪」なのも納得の展開。

自分たちがゲームの駒だと知って憤りを感じる毛利だったが、冷静に考えてみれば、駒に選ばれなければ「R9」で死んでいた。。毛利自身は、バンビーナの新人アユミと浮気をした所為で、由子に刺殺される筈だったのだから。。相反する気持ちを抑えながら、説明の続きに耳を傾ける毛利。

次に池田は、今から二十分後に篠崎が死ぬ運命にあると言う。それを助けるか否か、選択を迫られる毛利。彼女を助けて一緒にこの世界に残るか、あるいは彼女を見殺しにして「R11」に旅立つか。。篠崎を棄てるつもりだった毛利だが、いざとなると決断が出来ない…結局、決断できないままタイムアップ。篠崎の死は確定した。

一応逡巡はするんだけど、そこは煮え切らないクズ男。期待を裏切らない。それにしても、このタイミングで自分と篠崎が「R5」で付き合っていた事を発表する、風間の意地の悪さは酷い(苦笑)

 

 

第十章

篠崎の葬儀を終え、風間たちの正式な仲間として迎えられた毛利。「R11」まで三か月を切った8/8の早朝、二か月半ぶりに天童から連絡が入った。風間たちの計画を看破した天童は、アメリカへ渡りヘリコプターの操縦免許を取得していたのだ。風間と池田を許せない天童は独自に「R11」へ渡る計画を立てており、毛利に協力を依頼。時空の裂け目の正確な場所を探しに、ヘリをチャーターし海上へ飛び立つ。。しかし、正確な場所は特定できなかった…。

そして8/14、、風間と大森が死んだニュースが毛利の目に飛び込んできた。連絡のついた池田いわく、大森に種明かしをしてあげようと呼び出したところ、殺されると勘違いした大森が風間に発砲。隙を見て池田が大森をビルから突き落としたとの事。

これで、残るリピーターは毛利・天童・池田の3名のみ。いよいよクライマックスが近い。

天童がヘリを操縦し、池田が時空の裂け目の場所をナビゲートするのが最善と考えた毛利は、計画を池田に伝える。了承する池田。しかしその裏では、天童が土壇場で池田を見捨て、毛利と天童だけで「R11」へ旅立つ計画も進行していた。土壇場で見捨てられるのは池田ではなく、何の役にも立たない自分ではないかと不安になる毛利。

そして、運命の日。。

約束通り待ち合わせ場所にヘリが着陸し、ホッとする毛利。パイロットである天童に銃で脅された池田が、助手席から降りてくる。ヘリへ近づく毛利だったが、、その時、銃声が三発鳴り響いた。

倒れる池田と、コックピットで身をよじる天童。二人とも撃たれたのだ…。ヘリに乗り込む毛利に、しがみつく池田。そして再度の銃声が鳴り響き、毛利も左脚を撃たれた。。何とか池田を振り切った毛利を見て、最後の力を振り絞りヘリを操縦する天童。しかし、海上に出たところで天童は力尽きてしまい、最後の操縦を毛利に任せる。

ヘリなど操縦した事の無い毛利は混乱するが、何度かヘリに同情した時の事を思い出し、見よう見まねで操縦を試みる。絶対に「R11」へ行くという思いを胸に、必死にヘリを操る毛利。その時、視界の端に黒い帯が見え始めた。。時空の裂け目である。

天童へ喜びの声をかける毛利だったが、天童の体は座席からずり落ち、身動きしていなかった…。蠢く黒いオーロラに向かって少しずつヘリを進める毛利。それは風防を越え、毛利の視野全体が暗転していく……。

毛利はただの大学生なのに、よくヘリの操縦なんて出来たな(苦笑) 見よう見まねでは無理があると思うが。。

 

ブラックアウト。静寂。そして失墜感。

「R10」のリピート経験において、リピート直後にどうなるか覚えていた毛利は、今回は転ばない様に足を踏ん張った。少したたらを踏む事にはなったが、無事転ばずに立ったままの毛利。「R11」での抱負を胸に抱き、その場に立っていたが、何か眩しい…倒れなかった代わりに車道へ出てしまっていた毛利は、車に跳ね飛ばされたのであった。。

歩道には目を見開いている由子。

由子に向って微笑もうとする毛利。

そして、本当のブラックアウトが訪れた…。

【完】

最後は自業自得と言えるかなぁ。。毛利は「運命の輪」を断ち切れなかったね。第五章の冒頭、毛利が路面に倒れていたすぐ横を車が通る描写がされているので、この車に轢かれたと思われる。あと、毛利は天童が死んだと考えていたけど、天童はタロットシリーズを股にかけるそのキャラクターの特性上、まだ生きていた筈。「R11」に入ればケガとかは関係ないから、毛利が事故に遭わなければ再会していただろうに。

 

 

総括

この作品の主人公は一応毛利だが、彼自身は好感の持てる人物ではない。大学生という幼さ故の、思慮の浅い自分勝手な部分の描写が目立ち、良くも悪くも「ありがちな大学生」を体現したキャラクター。というかクズ男なので、死んでも全く同情の余地はない。

…『リピート』という作品の面白さは、一言で言うと「笑ゥせぇるすまん」だと思う。藤子不二雄Aが描いた、そうそう「うまい話」は無いよという風刺と皮肉の効いた世界観。あの作品と同じ空気を、『リピート』からは感じる。

ちなみに、「笑ゥせぇるすまん」の部分は「世にも奇妙な物語」とか「週刊ストーリーランド」に変えてもOK(笑)

 

最後に

さて、小説や漫画が実写化した場合、成功した数よりも失敗した数の方が圧倒的に多い。大抵の作品は、爆死、もしくは大爆死するのがオチで。。この意見に異を唱える人は、かなり少数派だと思う。

それは大抵の場合、

ヒットした原作×今人気のタレント=実写

という、安易な方程式によって生み出されているのではないだろうか。

…実写化作品それ自体が爆死するのは一向に構わないんだけど、原作の価値まで一緒くたに下げられるのが嫌なんだよね。。今回の『リピート』はどうなるか。少し心配。

好きな作品が実写化して爆死するのを遠目で見るたびに、「原作はもっともっと面白いんだよ!」と叫びたくなる気持ち…分かるよね?(笑)

せめて、そこそこの面白さでありますように(苦笑)

 

 

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