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【漫画/映画化】柳本光晴『響 〜小説家になる方法〜』が震えるほど面白いのでネタバレレビュー【主演は欅坂46平手友梨奈】

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面白い漫画って、次から次に出てくるなぁ…。

この漫画を読んで、改めてそう感じた。

 

今回は、柳本光晴の漫画『響 〜小説家になる方法〜』を紹介していこうと思う。が、例によってガンガンネタバレを行っているので、未読の人は注意して読み進めていってほしい。

【漫画/映画化】柳本光晴『響 〜小説家になる方法〜』が震えるほど面白いのでネタバレレビュー【主演は欅坂46平手友梨奈】

 

『響 〜小説家になる方法〜』とは

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作者は柳本光晴。

2014年~「ビッグコミックスペリオール」にて連載中。コミックスは2017年1月現在、8巻まで刊行中。

2017年、第10回マンガ大賞の「大賞」に選出。

2018年、「響 -HIBIKI-」として実写映画化決定。
(主演は欅坂46の「平手友梨奈」な模様)

 

…この漫画を読む前、コミックス第1巻の表紙(上の画像左上)を見た時、これは華奢で大人しい女の子が、小説家を目指して頑張る物語なのだろう…ハウツー物かな?

そう思っていた。

 

しかし、全然違った

この作品に「小説家になる方法」は一切出てこない

この作品は、「鮎喰 響(あくい ひびき)」という華奢な女子高生の皮を被った「」が、小説暴力によって世の中を蹂躙(席巻)していく物語である。。

 

鮎喰 響(あくい ひびき)とは

主人公である高校一年生(物語当初)の女の子「鮎喰 響(あくい ひびき)」は、その大人しそうな見た目とは裏腹に、かなり「危険な中身」を持っている。

無愛想
非常識
暴力的
頭がおかしい
イッちゃってる
狂人

 …まだまだ書き足りないが、概ねこんなところだ。

響に対して、「純粋だから」「素直な心を持っている」などと言う向きもあるが、そんな言葉で丸く収めて良い段階は、とうに過ぎている。彼女の言動は常識の範疇からはみ出し過ぎており、一部は犯罪にすらなっている。

アレが純粋という言葉で許されるなら、下記人物も同じ理由で許されなければおかしいだろう。

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響と武丸…全く異なる人種に見えるこの二人の違いは、基本的に見た目だけである。どちらも常識より己の信念や欲望を優先して動く。中身にそれ程違いはない。

まさに、「

そう、「鮎喰 響(あくい ひびき)」は間違いなく頭がおかしい。

それ故に、「鮎喰 響(あくい ひびき)」はすこぶる魅力的なのだ。

 

鮎喰 響(あくい ひびき)はヒーロー

最初の頃は、この主人公ヤバすぎだろ…と思っていた。誰かを殺すかこいつ自身が死ぬか、どちらにしろ近々破滅する未来しか見えない…そう思っていた。(まあ、今もだが)

主人公の響は作中で無双を繰り返す。喧嘩においても、小説においても。しかし、異世界には行かないので「なろう系」ではない。また、厨二でもない為「俺つえー系」とも少し違う。

では、この漫画は何なのか?

 

その答えとして、「響はヒーローである」と解釈した。

主人公でありヒロインでもある響は、物語の中のヒーローをも演じており、この漫画は小説云々の話でも文芸業界云々の話でもなく、響のヒーロー物語なのだ。

 

響以外の要素及び登場人物たちは、全て響がヒーローとして輝く為の「エサ」に過ぎない。同じ文芸部に所属し日本を代表する純文学作家「祖父江 秋人(そぶえ あきひと)」の娘である「祖父江 凛夏(そぶえ りか)」などは、その典型である。

有名な作家を親に持ち文芸部部長を務める、小説界のサラブレッドである凛夏が書く小説は、どれも響の作品に全く敵わない。ライバルとして横に並ぶ事も出来ず、ただただ打ちのめされ自信喪失する描写しかない有様だ。

響自身は決してそうは思っていないが、ストーリー上、他の登場人物たちは単なる当て馬でしかない。

 

Amazonレビューなどを覗くと、面白くない・つまらない等の厳しい感想が並んでいるが、それは読み方を間違えているのではないだろうか。

この漫画は、

・小説家になる方法は載っていない

・小説・文芸業界の話でもない

小難しい事を考えるから、色々な不整合が目につくのである。この漫画は、そういう作品ではない。

 

単に、

女子高生が無双するのを気持ちよく見る娯楽漫画

である。

または、

主人公が凄く強いヤンキー漫画

と言い換えても良い。

マー坊や武丸のパンチでコンクリートが割れても、驚かないだろう。

それと同じで、女子高生の処女投稿作『お伽の庭』が芥川賞と直木賞をW受賞しても、片手間にちょろっと書いた『漆黒のヴァンパイアと眠る月』がNF文庫新人賞「大賞」に選出されてアニメ化が決まっても、全く問題ないのである。

無双漫画なのだから。

 

 

鮎喰 響(あくい ひびき)の行動

ここで、響の行動の一部を紹介しよう。

・同じ高校の先輩「塩崎隆也(しおざきたかや)」に胸倉を掴まれた際、彼の指を折り、ボールペンで目を狙う。

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・文芸部部長「祖父江凛夏(そぶえりか)」と本の好みが合わなかった際、彼女の本棚を倒す。

・本屋に居た子供が本の上に座っていた為、彼の頭を本の角で殴り、顔面を蹴る。

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・文芸部顧問「黒島智(くろしまさとし)」がイヤな奴だった為、彼のおでこにタバコで根性焼きをする。

・木蓮の編集者「花井ふみ(はないふみ)」と喧嘩になった際、彼女に向けて本棚を倒し、押し潰そうとする。

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・小説家「鬼島仁(きじまひとし)」が凛夏に絡んでいた為、彼の顔面を蹴る。

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・響と共に木蓮の新人賞に選ばれた「田中康平(たなかこうへい)」に喧嘩を売られた為、授賞式の場においてパイプ椅子を振り回し、田中をボコボコにする。

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・その後帰宅途中にある田中を尾行し、JRの中で警察に訴えたら指を折ると脅す。

・取材禁止にも関わらずしつこかった週刊文衆の記者「須田(すだ)」の家まで尾行し、須田の子供に手を出さない代わりに取材をやめろと脅す。

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・芥川&直木賞受賞記者会見の際、無理に写真を撮ろうとしたカメラマンのカメラを蹴り飛ばす。

・その記者会見の際、失礼な質問をしてきた記者にマイクを投げる。

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・同じく記者会見の際、響の頭を掴んできた記者の顔面を蹴る。

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etc...etc…これ以降も色々と暴れている。

 

頭の悪い女子高生の様な感想になってしまうが、

ヤバい

としか言いようがない。

ただ、殆どの場合は相手に非があり、響はその報復をしているに過ぎない。。のだが、如何せんやり過ぎなのである。しかも、凛夏の本棚を倒した件は響が100%悪い。

 

最後に

ここまで読んで、新手のネガキャンかな?と思った人が居れば、それは誤解だ。

柳本光晴著『響 〜小説家になる方法〜』は、名作になる可能性を多分に秘めている傑作である。心からそう思っている。読んでいると、ページを捲る手が全く止まらない。

 

今回伝えたいのは、二つ。

・この漫画は非常に面白い!

・ただし、読み方を間違えるな!

という事。

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